豊橋技術科学大学ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」は、
2025年6月8日(日)に開催された「NHK学生ロボコン2025 ~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~」に出場し、
準優勝という結果を収めました。
2022年から始まった3連覇の記録を更新すべく、4連覇を目指して挑んだ今大会。
惜しくも決勝で敗れはしましたが、最後まで豊橋らしい戦略と技術で戦い抜きました。


大会概要
大会名 | NHK学生ロボコン2025 ~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会~ |
開催日 | 2025年6月8日(日) |
会場 | 大田区総合体育館(東京都大田区東蒲田1-11-1) |
主催 | NHK、NHKエンタープライズ |
後援 | 文部科学省、一般社団法人日本機械学会、一般社団法人日本ロボット学会 |
協賛 | パナソニック コネクト株式会社、マブチモーター株式会社、ローム株式会社、東京エレクトロン株式会社、SMC株式会社、ヤマハ発動機株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社日立ハイテク |
協力 | NTTブロードバンドプラットフォーム株式会社、株式会社モルテン |
▶出場チームと対戦形式
全国の大学・高専から応募があった多数のチームの中から、
2度にわたる厳正なビデオ審査(1次・2次)を通過した17チームのみが本大会に出場。
出場権を得ること自体が非常に狭き門となっており、各チームは数ヶ月にわたる準備と選考を経て、この舞台に立っています。
大会は、出場チームを5つのグループ(A~E)に分けた予選ラウンドと、
その後に行われる決勝トーナメント戦で構成されています。
また、2次ビデオ審査で高評価を得た上位4チーム(東京大学、東京農工大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学)は「シードチーム」として扱われ、
グループが重複しないように配慮した上で、当日抽選によりグループ分けが行われました。
▶競技テーマ:「ロボットバスケットボール」
チームは2台のロボット(オフェンス/ディフェンス)で構成され、
ドリブル・パス・3ポイントシュート・ダンクシュートなどを駆使し、制限時間内により多くの得点を競う競技です。
主な得点要素:
- 2ポイントシュート:2点
- 3ポイントシュート:3点
- ダンクシュート:7点(高難度)
フェアプレーを保つためのファウルルールや、ポゼッションの交代ルールも導入され、戦術性の高い競技となりました。
試合経過
予選ラウンド(Dグループ)

▶予選リーグ第4試合 vs 金沢工業大学「藍覇」
大会初戦。豊橋は3ポイントシュートを決めて先制。
その後、相手側にオフェンスファウルが2回発生し、試合の主導権を渡さず展開。
得点は動かなかったものの、安定したディフェンスを見せて3-0で勝利を収めました。
良い流れをつくる白星スタートとなりました。

▶予選リーグ第16試合 vs 早稲田大学「ROBOSTEP」
この試合の勝利によって決勝トーナメント進出が決まる重要な一戦。
豊橋は、序盤に3ポイントを成功させて先制。さらに相手のファウルで加点し、主導権を握ります。
中盤にはもう一本の3ポイントも決まり、確実に得点を積み上げて勝利を確定。
この結果により、豊橋は予選リーグ3位通過で決勝トーナメントへと駒を進めました。

決勝トーナメント

▶準々決勝 vs 早稲田大学「ROBOSTEP」
再び対戦することとなった早稲田大学戦。序盤、相手が動けない中で3ポイントとディフェンスファウルによる得点で6点を先取。
豊橋はそのまま流れをつかみます。
中盤以降、相手機体が復旧し、激しい攻防に。豊橋のパスカットが冴える一方で、機体がフェンスにぶつかって転倒するアクシデントも発生。
その後のディフェンスでは両機体が場外調整を行う場面もありましたが、すぐに復帰し、次のオフェンスに対応。
後半は得点が動かないまま両者譲らぬ展開となりましたが、豊橋が集中力を切らさず守りきり勝利しました。


▶準決勝 vs 東京農工大学「R.U.R」
高精度なパスとシュート力を持つ東京農工大学との一戦。
豊橋は序盤から3ポイントシュートを2本成功させ、さらに相手のシュートを次々とブロックし、完全にペースを掌握します。
後半にはダンクシュートも試みましたが惜しくも失敗。
それでも追加の3ポイントを成功させるなど、得点を重ねて9-0で完勝し、決勝進出を果たしました。

▶決勝 vs 東京大学 Robo Tech
昨年に続く決勝での再戦となった強豪・東京大学との頂上決戦。
コイントスの結果、豊橋が先攻。序盤は3ポイントとシュートブロックで応戦し、緊張感のある展開に。
試合中盤では、豊橋のオフェンス中に意図的にボールを場外へ出してポゼッションチェンジを早める戦術も見られ、練習の成果が垣間見える場面も。
その後、東京大学がダンクを試みた際、豊橋のロボットと接触し豊橋がファウル判定となり、東大に一挙7点が加算。
このプレーで東大のロボットのアームが大破するアクシデントも起きましたが、試合は続行されました。
後半、豊橋は3ポイントを狙うも外れ、残り8秒での逆転を賭けたダンクも惜しくも届かず。
結果、スコア3-7で敗北し、今大会は準優勝という結果となりました。



▶大会の様子








▶大会結果


