豊橋技術科学大学 ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」は、NHK学生ロボコン2023のエントリーをNHK 学生ロボコン事務局に提出しました。
2年連続学生ロボコン優勝、そしてその先のABUロボコン2023における優勝を目標に、ロボット製作を行っていきます!
さて、本年の学生ロボコン / ABUロボコンの概要についてこの記事ではお伝えしていきます。
なお、この記事ではわかりやすく一般の方にルールを伝える目的で書かれているため、実際とサイズや色が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
本年のルール
学生ロボコンのルールは、ABUロボコンのルールに従って作成されており、例年、ABU開催ホスト国の名所や伝統できな遊びなどをモチーフにされています。
ABUロボコン2023は、カンボジアで開催される予定です。
カンボジアの名所といえば、ユネスコ世界遺産に登録されている「アンコールワット」が挙げられます。また、カンボジアの寓話における「うさぎ」は知恵の象徴、「ぞう」が力強く穏やかな性格を持っているとされています。
このようなカンボジアの文化から、今年のルールが決められています。
今年のルールは、「うさぎロボット」と「ぞうロボット」が協力して、アンコールワットを模したステージで花(ゴムホース)を投げ入れる「輪投げゲーム」となっており、競技テーマ名は「Casting Flowers over Angkor Wat」となっています。
2台のロボットが協力して、アンコールワットエリアにある11本のポールにチームカラー(赤または青、試合ごとに指定される)のゴムホースで作ったリングを投げ入れ、試合終了時にそれぞれのポールの一番上にリングを入れたチームが、そのポールのポイントを獲得できます。
ロボット
今年のルールでは、2台のロボット使用します。
2 台のロボット、操縦器、バッテリーを合わせて重量は 50 kg以下にする必要があります。
うさぎロボット
うさぎロボットは、相手チームのエリアを除く、サイドエリア、橋、アンコールエリアへの侵入(上空を含む)、接地ができます。また、堀ゾーンは接地はできませんが、侵入はできます。(フィールドの項目をご確認ください)
リングを拾い、アンコールワットエリアのポールにリングを投げ入れることができます。
ロボットのサイズは、水平面が 500 mm x 500 mm、高さが 500 mm の立方体に収まる必要があります。
試合開始後は、水平面が 700 mm x 700 mm、高 さが 800 mm の立方体に収める必要があります。ただし、ロボットが持つリングはロボットのサイズに含みません。
うさぎロボットはワイヤレスで制御する必要があります。
ぞうロボット
ぞうロボットは、相手チームのエリアを除く、サイドエリアへの侵入(上空を含む)、接地ができます。また、橋、堀ゾーンは接地はできませんが、侵入はできます。(フィールドの項目をご確認ください)
リングを拾い、アンコールワットエリアのポールにリングを投げ入れることができます。
ロボットのサイズはうさぎロボットより大きく、水平面が 1000 mm x 1000 mm、高さが 1000 mm の立方体に収まる必要があります。
試合開始後は、水平面が 1400 mm x 1400 mm、高 さが 1300 mm の立方体に収める必要があります。ただし、ロボットが持つリングはロボットのサイズに含みません。
フィールド
今年のフィールドには段差や接地ができないエリアがあります。
また、各チームのロボットごとに侵入可能なエリアが定められています。赤チームの場合の侵入可能エリアは次のとおりです。侵入可能とは、ロボットが接地できることで、接地不可とはそのエリアの上空にロボットの一部が入ることは問題ないが、地面にロボットに一部が触れることはできないことを指します。
リング
各チーム40本のリングが使用できます。
使用するリングは、各チーム3箇所の「リングゾーン」におかれます。
リングゾーン内での配置は、試合前のセッティングタイム中に自由に配置できます。
試合中、ロボットによって回収することが必要になります。
ポールにリングを入れて得点を取る
11本のポールには、3つの種類があります。
ポールのタイプごとに設置位置や高さが異なります。タイプ1とタイプ2はポールの高さは同じですが、オレンジ色のアンコールセンターエリアの中にあるため、タイプ2はタイプ1より20cm高くなっています。
ポールによって、得られる得点も変わります。
ただし、試合終了時にそれぞれのポールの一番上にリングを入れたチームのみ得点を獲得できます。
チェイヨー
決められた 8 つのポールすべての一番上に自チームのリング入っている状態を「チェイヨー」と呼びます。
「チェイヨーの状態」になると、その時点で達成したチームの勝利となります。
勝敗の決め方
勝敗は以下の順番で決定します。
- 先に「チェイヨー」を達成したチームの勝利
- 合計ポイントが高いチームが勝利
- タイプ 3 ポールに得点したチームの勝利
- より多くのタイプ 2 ポールに得点したチームの勝利
- より多くのタイプ 1 ポールに得点したチームの勝利
- より多くの対戦相手のタイプ 1 ポールに得点したチームの勝利
- いずれかのポールに最初のリングをいれたチームの勝利
- 審査員判定
試合進行
試合時間は3分で、3人のチームメンバーが参加できます。
開始時には、各チームのスタートゾーンに上空を含めてロボットを収める必要があります。
詳しくは、学生ロボコンのホームページをご覧ください。
今後のスケジュール
- 書類確認(2022年12月23日までにエントリー承認通知)← エントリー完了
ロボットの開発体制、スケジュールが計画的であるかを確認します。
実現可能な計画であるか判断されます。 - 第1次審査ビデオ審査 2023年2月21日
- 第2次審査ビデオ審査 2023年4月下旬
ロボットをNHK学生ロボコン事務局に対して提出し、日本代表チームとして「ABUロボコン」で活躍できるロボットであるかということを主眼においてロボットの完成度が審査され、第2次ビデオ審査終了時までに大会出場チームを18〜22チーム程度まで絞り込まれます。 - 出場チーム決定 2023年5月初旬
- NHK学生ロボコン2023 6月4日