出張!とよはし☆ロボコンズ(2023年9月25日)

決勝トーナメント

準々決勝 開催国カンボジアとの試合

ケンヂブリッチ:雨漏りの結果が中心の時間もあったけど、準々決勝 VS カンボジアを迎えることができたと。この試合どうでしたか?

ひろもと:この試合も無事にチェイヨーで勝つことができました。
この試合は、本当に 僕の中で一番なんていうか、相手に圧倒された感があって…。
っていうのもやっぱ開催国カンボジアとの対決だったので、歓声が試合の中で一番強く感じましたね。

ケンヂブリッチ:開催国だから、応援団が一番多いからね。

ひろもと:自分たち普段選手の間でコミュニケーションも取るんですけど、歓声で自分たちのコミュニケーションも全然通らなく、完全にアウェイな空気ではあったんですけど、ここも安定して自分たちの練習同様の動きができたので勝つことができて、勝った後も、カンボジアの人たちが、カンボジアチームが負けたのにもかかわらず、「よくやった」みたいな「ジャパン」みたいな感じで応援してくれたのが、すごく嬉しかったです。

おおまえ:スポーツマンシップだと思った。気持ちよかった。

ケンヂブリッチ:世界大会の醍醐味だね。

ひろもと:それで、次の試合からも頑張れるなと思いましたね。

ケンヂブリッチ:しっかりと自分の国の負けを認めて勝った国を讃えるという、カンボジアに拍手だね。

おおまえ:本当に感動しました。

ケンヂブリッチ:感動だね。

カンボジアに負けない日本の応援

準決勝

ケンヂブリッチ:準決勝 VS ベドナム戦についてとお聞きしていきたいなと思います。

にーご:急にケンヂさんニヤニヤしちゃう怖いんだけど。そんなにハプニングが?

ケンヂブリッチ:そうなんですよこのベトナム戦、僕ら言っちゃうと、再試合があったんですよね。
なんでそれが起きてるのかも聞いてきたんですけど、まず、準決勝・ベトナム戦どんな試合だったかを教えてください。

ひろもと:ベトナムはですね、世界大会でも最多優勝回数を誇る国になりまして、僕らとしても すごく意識してたチームにはなるんですけども、やっぱりですね、強い相手ですので一筋なわでは勝てないぞと。
とのところで、僕らも実はその予選に、自己ベスト・最速の勝利・チェイヨーを達成するモードではなくて、相手のチェイヨーを阻止するようなモード、「妨害」みたいな感じですね。
相手の得点するポールにもリングをかけることで、相手の勝利条件を潰すっていうような作戦で挑んだんですよね。

ケンヂブリッチ:そういう作戦もあるんだ。ひたすら自分のを入れるだけじゃなくて、相手の方も潰すっていう作戦がある。

ひろもと:それで時間稼ぎをして、相手が怯んだ隙を見て、今度は僕たちが仕掛けるみたいな。
守りからの攻めっていうような作戦で挑みました。
しかしですね、途中でゾウロボットが不調になりまして、本来であればなんなく相手に勝てるだろう、その作戦をとれば、相手が見せた隙で勝てるだろうって思っていたのですが、ゾウロボットの方が謎のトラブルに見われました。
苦戦を強いられてしまうんですよね。

ケンヂブリッチ:ロボットにはトラブルはつきもんなんだね。

ひろもと:こればっかりは、ロボコンの醍醐味というか、つきものそういうよくあることではあるんですけども、それにまさかのベトナム戦で陥ってしまうとのことで、ただそういった時代も僕らすね日頃から想定して練習しているので、ゾウロボットが不調になったとしても、片方のうさぎロボットでどうにか防戦ができるようにしていたので、なんとか、相手の勝利条件もうさぎロボット一体でどうにか耐え凌いでいたのですが、あの相手も耐え忍んだおかげで、弾を使い切ってしまったんですよね。
ということはもうあの残りわずかということで、どうにか相手は残っている弾を利用してもう一回復帰したいなということで、最初のと同じような同じスペースにロボットを置き直して再スタートできるリトライを宣言しましてですね、リトライをするわけですよ。
僕らもその隙を見て自分らもリトライして、再スタートすれば、さっき言った不具合も改善されて戦えるだろうということでリトライを宣言するわけですね。
リトライするんですけど、気がついたらもうベトナムが勝利状況を達成していて、僕はもうその瞬間に負けを悟りました。
負けたなって思ったんですけど、試合中は3人しかロボット触れないんですけど、その脇であと3人、最初の1分間調整できるメンバーがフィールド脇で見ることができるんですけど、そのうちの1人が相手の違反に気づいたんです。

審判と協議中

ケンヂブリッチ:どんな?

ひろもと:さっきの試合、僕は目の前のことに必死で、ロボットを再度リトライして、もう一回戦って、それで勝ってやろうと思って、相手の勝利状況に負けたっていうふうにたちつくしたんですけど、相手が勝つ手前に違反をしたんです。
違反をしたことで勝ったんです。どういう違反を勝つ言いますと、本来、元から用意されてた 40本のリングを使って試合をするので、40本どのタイミングでどこに入れるかっていうのはもうそのチーム次第なんですけど、よく考えて撃たなければ、使い切ってしまう。

にーご:弾がなくなってしまう。

ケンヂブリッチ:40発しかないぞ。

ひろもと:その弾を有効に活用しないと勝てないんですけど、ベトナムチームはところ構わず撃って、とりあええず勝利条件を先に決めてやろうと思ったので、弾を多く消費してしまったんですね。
挙げ句の果てに取った行動が、本来ロボットに取り込んだものであったりだとか、リングを置いていっていいですよっていう場所にあるリング以外をもう一度使うことはできない。一度投げたリングをもう一度使うってことは認められていなかったのですが、ベトナムチームはそこまでしないと勝てないぐらいにリングを使い切っていたので、リトライの時にこっそりとフィールドに落ちていたリングをもう一度ロボットに載せられるようにリングゾーンと呼ばれるところにおいて再スタートしたんですよ。
本来存在しなかったリングをまたそこに存在させて、再スタートして勝った。
ということは、本来勝つことができなかったところを勝ったっていう条件になってしまったので、これはよくないぞとそこの違反を指摘することで、相手のペナルティのあったところから再試合を行いましょうと、運営団に僕らは主張しました。
ただ、ベトナムチームはその違反を一向に飲まないわけですよ。
実は、ベトナムの国内大会では条件が認められていたらしくて、それもあって一向にベトナムチームは飲まない、どっちも譲らない状態が3、40分続きまして、これ以上話しても埒があかないぞとのことで、本来であれば違反があった時間から再スタートして、ペナルティとして違反をしたチームにはプラス10秒待った状態からスタートするっていうふうな条件はあったんですが、お互い何もなかったことにして1からやりましょうとい、僕らからしたら不利な状況を飲む形にはなったんですけど、それで再試合をするっていうことになったっていうのが、再試合があったという話になります。
これを現地の言葉でひたすら喋っている影響で、ライブ中継を見ている人には何が起きているんだという。

ケンヂブリッチ:ケンヂブリッチ見てたんですわ、YouTubeを。英語なら若干分かるんかなっていうところあるんですけど、現地は何語なんですか?

ひろもと:クメール語です。

ケンヂブリッチ:わからん。本当に知らない、本当にわからないから。

おおまえ:ぶっちゃけ会場にいた応援席の僕らも、このトラブルに限らですけど、大会(の進行)が止まるたびに、クメール語で話すものだから全然状況がわかんないっていう感じで。

ケンヂブリッチ:応援席にいたおおまえ君は、ベトナムとの(再試合までの)待ち時間でどういう感じだった?雰囲気は応援団チーム?

状況がわからず困惑する応援席

おおまえ:(再試合までの)待ち時間としてはまず負けた瞬間、その一試合目負けたってなった瞬間は、全員顔下がって落胆してしたんですけど、僕もピットクルーの違反に気づいたメンバーが指差して審判に抗議しているの試合中に見ていたんですよ、なんでこれもしかしたら今の絶対違反を言ってるだろうなってことで、そこから抗議で言い合いになるんですけど、今回言い合いになったのFAQっていう質問のところにルールが明記されていたので、それを探してくれみたいな感じで、会場の選手から言われて、僕らも血眼になってそれが違反であるという証拠を探して、必死になって探して下の(会場フィールド内の選手など)メンバーに伝えてみたいな感じで、みんなで違反に気づいてから、もう勝てるためにやれることをその場ででみんなでしていて、もう呆然としていたわけではなくて、みんな応援席も戦っている感じでした。

ひろもと:総力戦で。

ケンヂブリッチ:総力戦で…。(違反である証拠が)見つかってなんとか通って、結局さっきの試合を無しにしてゼロからやるぞと。

ひろもと:ただ、こちらとしても1試合目は、トラブルも重なってしまったっていうこともあったので、そのトラブルさえなければ、こんな苦労はしなかっただろうということで、不利な状態とは言えども、僕たちにとっては再挑戦できる場としてプラスに考えて最終に挑みました。

ケンヂブリッチ:再試合に挑んだ結果どんな感じになりましたか?

ひろもと:これがですね、自分たちが考えた作戦が完璧にはまりまして、相手が弾を使い切ったところで、今度は万全な状態でゾウロボットと うさぎロボットのコンビネーションで、チェイヨー。

ケンヂブリッチ:完全勝利、おめでとうございます。
再試合になったことで、ゾウロボットもうちょっと トラブル解消できたってこともあるんですね。

ひろもと:これがだから何ていうか、不幸中の幸いですよね。その言葉がバッチリ当てはまるなっていう。
ても側から見たら、日本チーム自分たちの不都合をごねてやり直したんじゃないの?って見られても仕方がないなと思うんですけど、実際はそうじゃないんだよって。

ケンヂブリッチ:ルールに則った指摘をしていく。
そもそもベトナムでの大会で、それが認められとったことが今回の問題点でもあるっていうところ。

ひろもと:運営の人たちもこれは課題だなって話していましたね。

ケンヂブリッチ:これからの世界大会に向けてもいい課題を残したいい試合だったということだよね。
歴史の刻んだ準決勝、チェイヨーおめでとう!

再試合で勝利

決勝 そして優勝

ケンヂブリッチ:決勝戦ですよ。相手は?

ひろもと:香港です。

ケンヂブリッチ:香港強いんだよね?

ひろもと:香港は、なんと前年度の王者になります。

ケンヂブリッチ:強い戦いがずっと続くね。

ひろもと:そうなんですよ。でも香港、決勝戦は中国か香港だろうと思っていたので、想定内といえば想定内ですね。
香港冒頭にも話したんですが、去年僕らの先輩らが世界大会に出場した特に予選で敗れた国であり、同じ大学とのことで、因縁の対決で、これもまた熱い戦いでして、相手赤ゾーンでこちら青ゾーンで、僕ら挑戦者として挑むわけなんですよね。
取った策は、ベトナム戦と同じように相手の勝利条件を潰した状態で、隙を見つけてこちらから仕掛ける、最後仕掛ける。また、最後まで自分たちの有利な状態で時間ギリギリまで粘る、ってところで、勝ちを収めてやろうという作戦をとったところ、ベトナム戦ほど一筋縄には行かなく、苦戦を強いられる場面もあったんですけど、相手はまさか自分たちのポールに相手がリングを入れてくるとは思っていなかったらしく、そのリングを対処しきれずに結果として試合終盤でチェイヨーを達成して、世界一になることができました。

おおまえ:作戦勝ちだね。

ケンヂブリッチ:作戦勝ち…。それで、とよはし☆ロボコンズとしての初の世界一とのことで。おめでとうございます。

ひろもと:ありがとうございます。

ケンヂブリッチ:準決勝が内容が濃かったせいで、決勝が浅い感じで話しちゃったけど。

ひろもと:香港は僕らよりリングを投げる間隔が早いんですよ。僕らが相手がいない状態で、僕らと香港で対決したら、香港は同じぐらいの速度でチェイヨー達成できる。なんなら、一回入れたところにもう一回入れる能力に関しては香港の方が長けているので、一歩間違えたら負けるような脅威ではあったんですけど、リングを投げ入れる精度っていうのが、僕らの方が一枚、一枚どころか何枚か上手だったところで、相手よりリングを無駄にしなかった。試合終盤になるほど相手は残りのリング数が少なくなってきて、苦しくなっていったって、という作戦勝ちですよね。

ケンヂブリッチ:会場によってもね、日本と各国で若干の差があったていうのもあるからね。

ひろもと:そこも織り込み済みと言いますか、想定して振り返ってみると、僕らみたいに作戦とか、あらゆる事態を想定して練習できていたのは、日本・豊橋だけだったかな…ということで、勝つべくして勝てたかなと思いますね。

ケンヂブリッチ:ずっと世界で勝ててなかったっていう悔しさが、他の大学さんのやつを含めて、他の気持ちも汲み取った結果、日本で勝ち取ったっていう感じ、みんなで勝ち取った。

ひろもと:そうですね、日本代表として勝てたかなと思います。

ケンヂブリッチ:これでまさにチェイヨーを決めた瞬間、ひろもと君はフィールドにてどんな感想を持ちました?

ひろもと:もうやったなという、ついにやったぞっていうので、思いっきり飛び上がりましたね。

ケンヂブリッチ:飛び上がってたね、確かに。映像で見えたぞ。

ひろもと:その後にパフォーマンスです、もう一人操縦者の細川に肩車をしてもらって、日本の国旗を掲げて会場を走り回るパフォーマンスをしました。

ケンヂブリッチ:かっこいいよね。

ひろもと:やりたかったです、ずっと。

ケンヂブリッチ:夢だよね、国旗を掲げて。

おおまえ:一生できない。

ケンヂブリッチ:応援席にいた、おおまえ君は?優勝の瞬間は。

おおまえ:チームのみんなと一生ハグしていました。

ケンヂブリッチ:全員行ってたと思うけど、応援席は何人?

おおまえ:応援席は15名ぐらいです。だいたいそのぐらいなんですが、ほぼ全員とハグしていました。堪んなかったですね。

ケンヂブリッチ:泣いていたメンバーとかもやっぱり?感極まって。

おおまえ:いましたね。たくさんいました。僕も、目頭熱くなる…。

ケンヂブリッチ:一年ずっと休みなく、朝から晩まで活動してて、それが報われた瞬間だからね。

にーご:飲み干したエナジードリンクは何缶か底が知れないぐらい。

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この記事の作成日

2023年09月26日

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