毎月第4月曜日に、やしの実FMで放送される「出張!とよはし☆ロボコンズ 」の22回目の放送が終わりました。
今回はとよはし☆ロボコンズ応援団長のケンジブリッチさんと団員のニーゴさん、豊橋技術科学大学ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」代表・みやしたと渉外担当・つじいが出演しました。
このブログでは、ラジオ内の発言を抜粋・一部削除・修正してお伝えします。また、敬称略させていただきます。あらかじめご了承ください。
オープニング
毎月第4月曜日は豊橋技術科学大学のロボコン部を応援してもらうこのコーナー。今回の放送は、先日8月25日に開催されたABUロボコンに出場した記念として、いつもよりも長い1時間スペシャルでお送りします。また、今回で一年間ロボコンに関する情報を熱く語っていったみやした、つじいの最後の出演となります。大会の様子やこの一年間も振り返りつつ、たくさんの情報を語っていきます。
まずはじめに、恒例の前回の活動報告。世界大会が終わってから1か月以上経過したが、メンバーに疲労はないか、とケンジブリッジさんが聞いた。
みやした:流石に疲れはもう取れましたね。
つじい:僕も取れましたね。
年中無休で活動し続けたロボコンメンバーにもやっと休息が入り、いつもより元気そうな様子。様子も確認できたところで次にABUロボコンに関する話題。当日は、ベスト4に入賞し、さらに技術賞を獲得した。そのことに関して感想をケンジブリッチさんが聞いた。
みやした:目標としては優勝だったので、それに及ばなかったことは悔しく思っています。ただ、メンバー含む全員のやること全部やってのベスト4だったので、そこはしっかりと受け止めています。
つじい:まず、世界大会に行けたことが一生でも中々ない経験なので、そこだけでも自分的に頑張ったかなと思う気持ちはあります。優勝できなかったのは残念だったけど、皆でいい思い出はできたかなと思います。
当初から目標に掲げていた初の世界大会二連覇は達成ならず、悔しいと感じるメンバーも少なくないといった様子。そんなメンバー達に対して、ケンジブリッジさんは「本人達は悔しい面もあるかもしれないが、見守ってくれていた人は何があっても拍手してくれる」、と温かい言葉を投げかけてくれるのであった。
予選 エジプト戦
結果も報告したところで、次に大会当日についての話題に。
今回の大会では12の国と地域から計13チームが参加しており、その中から4グループに分けられ予選試合が行われた。決勝には上位8チームしか上がれない中、とよはし☆ロボコンズはエジプト、カンボジアのチームと予選試合を行った。
※尚、今回の大会は公式YouTubeアーカイブ[予選総当たり戦]、[決勝トーナメント]が残っているため、大会のご視聴はそちらをチェック!
まず、一試合目のお相手はエジプト代表のチーム。試合中は、とよはし☆ロボコンズのロボットにリトライがあったものの1分41秒でMua-Vangを達成し、勝利という結果となった。
危なげなく勝利することが出来たが、当時はどのような気持ちで一試合目を挑んだのかケンジブリッチさんが質問した。
みやした:エジプトは、ビザの影響で向こうのチームが大会当日に会場入りしたと聞いて大丈夫だったのかなと思ってたけど何とか試合に出れて良かったかなと。試合に関しては、自分達のロボットの確認のためにわざとリトライがしたかったので、相手のロボットの様子とか伺ったりしてたのですけど、何とか動作確認もVゴールもできて、幸先良かったんじゃないかと思います。
リトライの理由も分かり、試合的には特に問題もなかった様子。運悪く当日会場入りしてしまったエジプトチームに対して、もし自分達が同じ立場になってたらどうなるか?、とケンジブリッジさんが聞いた。
みやした:ゾッとしますね。
つじい:自分達のロボットの調子もそうですけど、相手ロボットを前日のテストランとかで分析できない状況になるのは、作戦が立てられなくて恐ろしいですね。
少しのミスでも勝敗が決定するのに、動作確認も分析もできないのはあまりにも試合で不利。当時、順調に入国できたことに本当によかったと改めて思う一同であった。
予選 カンボジア戦
無事に一試合目も勝利し、次に二試合目。お相手はカンボジア代表のチーム。昨年、大会主催を務め、熱い試合をしあったチーム。エジプト戦とは打って変わり緊張感もあったが、1分5秒でMua-Vangを達成し、勝利という結果となった。
二試合目も安定して勝利することが出来たが、当時はどのような気持ちで二試合目を挑んだのかケンジブリッチさんが質問した。
みやした:カンボジアに関しては僕達が少しミスすれば負けてしまうような相手だったので、緊張感を持ちながら戦いました。あと、僕達の国内大会頃の話になるんですけど、大会が始まる一か月前にカンボジア代表のロボットをたまたま見る機会があって、そこで刺激を受けてロボットを作り直したということがあります。一方的ではありますけど、ライバルとの感動の再開って感じですね。
とよはし☆ロボコンズがインスパイアされたチームだったらしく、ケンジブリッジさんが「試合後に会話したりしたの?」、と聞いた。
みやした:大会翌日に、君達のロボット見たんだよ、みたいなこと言って、ちゃっかりユニフォームとか交換しましたね。
ユニフォーム交換に驚くにーごさん。サッカーなどのスポーツくらいの中だと思っていたが、どうやらロボコンにもそういった文化があるらしい。
準々決勝 中国戦
予選予選順位一位で突破したとよはし☆ロボコンズ。決勝リーグ最初のお相手は中国代表のチーム。世界的に見て、強豪のチームである中国に対し、480対440で勝利するという結果となった。
強敵に対し見事勝利することができたが、当時は中国チームと当たることになってどんな気持ちだったのかとケンジブリッチさんが質問した。
みやした:準々決勝では中国、準決勝では香港、決勝ではベトナムが順調に上がってくるだろうと思っていたので、自分は強豪校と全部当たれて嬉しいなと思いました。
つじい:僕は当たらなくて済むなら当たりたくない。国内大会で見る限りでは中国が一番Vゴール早かったので。
技術者としては戦いたい相手ではあるが、試合的には戦いたくないという複雑な心境。各々どんな気持ちだったのかも分かったところで、次に試合の様子。かなり白熱とした接戦で、見てる側からしたら負けるかもと不安が過るような試合展開。あの時、試合してる側はどんな感じだったのか、とケンジブリッジさんが質問した。
みやした:最終的にお互いVゴールできず、得点勝負になって勝ったんですけど。まず、自分は選手としての仕事で手動ロボットがボールを投げる箇所を操作していたんですけど、お互いの点数とか把握する暇もありませんでしたね。結局、自分達の役割を通せば勝てると思ったんで、不安とかは特に感じず。
つじい:僕も相手が違反していないかの確認が忙しかったんであんまり。自分なりにできる限りの戦略を選手達に渡していましたし、順当にいけば勝てると信じていたので。
相手への不安の前に自分達の役割を全うすることだけを考えていたメンバー達。「各々自分の仕事をやった結果の勝利ってことだね」、とケンジブリッジさんが述べるのであった。
準決勝 香港戦
見事強敵を打ち倒し準決勝を迎えたとよはし☆ロボコンズ。準決勝のお相手は香港代表のチーム。このまま勢いに任せて、強敵香港チームにも勝利するかに思われたが、試合中にとよはし☆ロボコンズのロボットがリトライを発生し、400対380で惜しくも敗退してしまった。
悔しい結果ながらも当時どんなことがあったのかとケンジブリッジさんが質問した。
みやした:まず、敗因としては自動ロボットの回収が本来紫ボールを持ってもその場で吐き出せる仕様が、それが遅れて紫ボールを転がしてはいけないゾーンに出してリトライになってしまったことです。国内大会でもそういうミスが起きることは把握してて、自動ロボットにとって回収しやすい位置に主導ロボットに投げさせるなど対策はしてたんですが、運悪くあの場面で起きてしまいした。
つじい:本当に詰め切れない部分で負けたのかなって思いますし、負けるときはこういう感じに負けると思ってたんで。あのタイミングでミスしちゃったのが痛かったですね。
少しの差で勝敗が決してしまう今回のルール。相手が強豪香港チームだったからこそ負けたのではないか?、とケンジブリッジさんが聞いた。
つじい:やっぱ優勝してる分、安定性と確実性があるんでそこは優勝国としての強さかなと思います。
ミスさえなければもしかしたら結果は変わっていたのかもしれない。しかし、彼らのロボットと、香港チームのロボットとで何かしら大きな差があったのかもしれない。運以外にも差があったのではないかとメンバー達は負けて思うのであった。
その後
惜しくも準決勝で敗退してしまったとよはし☆ロボコンズ。その後の決勝戦では、香港チームとベトナムチームが対戦し、結果は香港チームが優勝を手にすることとなった。その時に関して、とよはし☆ロボコンズは冷静に決勝戦を見ることはできたの?、かとケンジブリッジさんが心配した。
みやした:僕は勝ち負けに関しては情がないと思われるかもしれないですが、自分達が負けたことはすっと受け止めて、観客席に応援来てくれたっ人達に感謝を言ったりしていたので、落ち着いていられたかなと。決勝に関しては、僕達に勝った香港を応援していましたね。
つじい:僕も近くに香港チームの観客席がいたので応援していましたね。
各々結果を受け止めつつ、香港チームの応援を務めた様子。ケンジブリッジさん達もとよはし☆ロボコンズに勝利した香港チームを応援していたよ、と語った。
試合の結果も報告できたところで最後にまとめ。今回、ベトナム主催で行われたABUロボコン。まずは、フィールドやボールなど国内大会とは違った点はなかったのか?、と競技性についてケンジブリッジさんが質問した。
みやした:その辺に関しては日本のものと全く遜色ない綺麗なフィールドで、ボールも誤差はなく、あまり気にならなかったですね。
競技性に関して問題なかったようで、次に試合全体の振り返りについて。
みやした:まず、去年以上にレベルの高い大会だなと率直に思いましたね。どのチームもロボットのレベルが上がってたし、来年ではまた更に上がるのかなと思います。結果に関しては残念な結果でしたが、やれることはやったかなと。あと嬉しかったことですが、どのチームもジャパンチームではなく、豊橋として認識してくださったことですね。
つじい:国内大会で見てて、どれくらいレベルアップしてくるかなと思っていましたが、想像以上に強くなってて、戦略立てる側としては、あたふたしてる部分もあったし、そういう部分では楽しい大会だったですね。
全チームのレベルが上がってて技術者としては、ワクワクできた今回の大会。結果としては、初の二連覇達成ならず残念ではあったが、ベスト4、技術賞を獲得することには成功した。これも一年間とよはし☆ロボコンズが頑張ってきた1つの大きな結果である。そんなことを踏まえながら大会を振り返りつつ、番組後半を迎えるのであった。
ベトナム観光
大会の振り返りも済んだところで番組もいよいよ後半。お次はお楽しみのベトナム観光についての話題。今大会は、ベトナムの北部ハノイの首都からハロンという場所で開催されたが、当時そこで8月22日~27日の五日間過ごしていたとよはし☆ロボコンズ。彼らはどんな場所に観光に行ったのだろうか?。
早速、ケンジブリッチさんが大会終わって何してたの?、と質問した。
みやした:大会終わって翌日には、交流会があってそこで他のチームのロボットを観たりしましたね。
上位4チームのロボット(日本、香港、ベトナム2チーム)を中心に、各国のチームと交流会が行われた。
交流会終了後、今度は大会運営が用意してくれた世界遺産ハロン湾にクルージングに向かったとのこと。
みやした:午前中は交流会、午後は各チームでクルージングに行ってましたね。
つじい:(クルージング)暑かったですし、日差しも強くて、サングラスかけてきゃ眩しくて。
その後は懇親会なども行われ、大会運営の方が色々とイベントを用意していたとのこと。その他にも、とよはし☆ロボコンズでハロンの街を観光したりとても楽しんだ様子。
様々なイベントが行われたことが分かったところで、ここで今回のラジオテーマである海外料理についてケンジブリッチさんが触れた。今回のベトナム大会にとって二人に印象に残った料理はなんだったのだろうか?。
みやした:ベトナム料理はどれも美味しかったんですけど特にフォーが美味しかったです。
つじい:僕もフォーですね。あの米粉の独特な感じはするんですけど、スープにとてもあってて美味しかったですね。
二人ともベトナム料理がとても気に入った様子。当時は、大会が終わるまでお腹を壊さないように各自非常食で過ごしていたメンバーも一部いたとのことだが、今考えると勿体ないことしたな、とつじいが言うのであった。
食に触れたところで最後に、ベトナムにまた行ってみたいですか?、とケンジブリッチさんが質問した。
みやした:滅茶苦茶行きたいです。ベトナムでたくさん友達ができたので、今度行ったときにハノイとかホーチミンとか観光ガイドできる?、てお願いしたいかなって。
つじい:行きたいです。ハロン周り切れてないので、とりあえずまたハロンに行きたいです。
大会が終わった後もとよはし☆ロボコンズのメンバー達はしっかりと楽しんだ様子。また、ベトナムへ行けることを願いながらいよいよ番組は終了に近づくのであった。
お知らせ
放送も終了に近づき、ここでとよはし☆ロボコンズからお知らせ。
つじい:※11月4日(月)にNHKさんがABUロボコンの大会の様子を放送されます。
※ラジオ放送時では、10月14日(月)放送予定でしたが、11月4日(月)に変更となりました。詳しくはこちらのリンクから。
つじい:また、後輩達が密かに僕達2024世代のドキュメンタリー動画制作中らしく、10月~11月中に公開するということです。
また後日SNSなどで詳細発信する予定です。お楽しみに!。
エンディング
いよいよ番組も終わりに近づき、最後に来年度の後輩達についての話題となった。
まず最初に来年度のABUロボコンについて。大会中に情報が公開されたのだが、来年度開催地はモンゴルで、テーマはバスケットボールだということが判明した。
かなり難しくなりそうルールに対し、ケンジブリッジさんが二人に感想を聞いた。
みやした:滅茶苦茶ヤバいです。
つじい:今年もかなりやばいなと思ったんですけど、まさか上が出るとは思わなかった。
二人共口を揃えて、ヤバい、と言うがそれに対して、後輩達にアドバイスないの?、とケンジブリッジさんが聞く。
みやした:僕は引退した身になるんですけど、楽しめとはあまり軽くは言えないかな。恐らく楽しいことだけじゃないと思うんで、その辺を覚悟しながら頑張ってください。しっかり自分の仕事をやっていけば成果が出ると思いますので期待しています。
つじい:難しいルールでも皆順応して頑張っていくと思いますので、彼らを信じて大会を楽しみにしようかなと思います。
後輩の皆に期待を寄せる二人。果たして、彼らがABUロボコン優勝をリベンジしてくれるか?、非常に楽しみですね!。
最後に、今後のロボコンについて見る側で続けていくの?、とケンジブリッジさんが聞いた。
みやした:そうですね。見る側になりますし、これから先輩達がやってもらったように新入生の大会の運営だとか教育だとかやって行って、あと、豊橋の色んな人たちに応援されながら来ているので、まあ自分の経験も深めていくような活動ができたらいいなと思います。
つじい:僕も豊橋だけじゃなくて、他の地域にもロボコンというものを知ってもらえるように何かしら働きかけたら嬉しいなと。もし、そういう機会があればみやしたと一緒に頑張っていきたいです。
今後もロボコンについて、もっと色んな人に知ってもらいたいと語る二人。つじいの発言に対し、二人の関係は永遠だね、とケンジブリッジさんは言う。今後もケンジブリッジさん達もとよはし☆ロボコンズの力になっていきたい、と言って貰えたところで、番組は終了となった。
皆様、一年間私達とよはし☆ロボコンズの活動を応援してくださりありがとうございました。このラジオを通してたくさんの方にロボコンに関する情報がお届けできたことだと思います。
次回の放送から世代交代をし、みやした、つじいの二人組がいなくなってしまいますが、引き続き後輩たちが皆様へロボコンの魅力やお知らせなどをラジオを通して届けてくれることだと思います。これからもどうぞとよはし☆ロボコンズをよろしくお願いします!。
提供:株式会社 ワイエムジー(出張!とよはし☆ロボコンズ)