毎月第4月曜日に、やしの実FMで放送される「出張!とよはし☆ロボコンズ 」の31回目の放送が終わりました。
今回は、豊橋技術科学大学ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」応援団長のケンジブリッチさんと団員のニーゴさん、とよはし☆ロボコンズから代表のすぎもと、渉外担当のおかもとが出演しました。
このブログでは、ラジオ内の発言を抜粋・編集してお伝えします。
先日行われた学生ロボコンについて語っていく一時間スペシャルとなっています。大会結果とその内容に迫っていきます。
大会結果
今回のNHK学生ロボコンは決勝で東京大学に敗れ、準優勝となりました。
ケンジブリッチさん:大会が終わってから時間がたった今、どういう気持ち?
すぎもと:気持ち的には落ち着いていて、いままでの活動を振り返りたいですね
おかもと:今でも悔しいですね。多分、一生悔しい気持ちだと思います。
ケンジブリッチさん:自分も悔しいよ。今日はそういう部分も迫っていけたらいいなと思います。
準優勝という結果に対しての気持ち
ケンジブリッチさん:準優勝という結果が分かったときの率直な気持ちはどんな感じだった?
すぎもと:ちょっと信じられない、現実味を感じられない気持ちでした。
ケンジブリッチさん:応援席にいたおかもと君は?
おかもと:終わった瞬間は僕もなにが起こったのかわからなかったのですが、インタビューが終わった後に、負けたんだと強く感じました。
ケンジブリッジさんは、フィールドにいても応援席にいても負けた実感の時間差について語っていた。
すぎもと:帰りの新幹線でうたた寝をして起きた時ぐらいに終わったことに実感しました。
大会前のあれこれ
おかもと:豊橋はDグループだったのですが、決勝常連校が集まる魔境グループでしたね。
ケンジブリッチさん:試合前に声掛けた時も、やばいって言ってたもんね。
ケンジブリッチさん:大会当日までのロボットの調子的にはどうだったの?
すぎもと:調子というよりは、ドリブルやシュートなどの環境の違いのための修正をずっとやってましたね。
おかもと:普段練習している体育館の床よりも本番の床の方が堅かったので、いつもと違う環境でしたね。
ケンジブリッチさん:その調整は、前日土曜日にあったの?
すぎもと:そうですね。前日のテストランは大忙しでした。
予選第一試合:対 金沢工業大学
ケンジブリッチさん:結果は3ポイントシュートを決めての勝利だったよね。試合始まる前はどうだった?
すぎもと:初戦にしては、緊張はなかったですね。
ケンジブリッチさん:どこの強いチームも初戦はダンクとか難しい技を見せつけてきたけど、豊橋技術科学大学はアリウープに挑戦してたよね。
すぎもと:はい。豊橋はアリウープができる唯一のチームというのが売りでしたので、初戦ということで挑戦しました。
ケンジブリッチさん:簡単にまとめちゃったけど、試合的にはどうだった?
すぎもと:金沢工業大学とは5月に交流戦をしていて、相手ロボットの完成度が高かったので脅威としていました。
すぎもと:ですが、事前に作戦として守り方を決めていたのでしっかり点を取られることなく、アリウープにも挑戦できた良い試合になったと思います。
おかもと:事前のテストランでも正確のシュートとドリブルを決めていたので、こちらが一つでもミスをするとあっという間に負けるということでヒヤヒヤしていました。
予選第二試合:対 早稲田大学
ケンジブリッチさん:結果は3ポイントシュート2本とファールによる勝利だったよね。一試合目の影響による調整とかはあった?
すぎもと:調整はありましたね、機体というよりは、通信状況が大変でした。前日は問題なかったのですが、当日はかなり悪かったです。
すぎもと:やっぱりロボコンは、ロボットが指定場所に動く前提の競技なので一番大事な部分ですね。
すぎもと:wifiの場所を事前に細かく決めているので、当日は他のチームとの交渉が大変でした。決められた通りに他チームがしているかの確認が必要でした。
ケンジブリッチさん:試合的には早稲田大学はどうだった?
すぎもと:早稲田大学さんは、3ポイントを正確にいれてくる大学で脅威だったんですが、豊橋の強みであるディフェンスをふんだんに活かせた試合でした。
すぎもと:今回のロボコンは戦略的側面が本当に重要だったので、歴代初めての戦略班を導入したりしました。
決勝トーナメント
予選での総得点数から、予選1位東京大学、2位東京農工大学、3位豊橋技術科学大学として決勝トーナメントに進出しました。
準々決勝:対 早稲田大学
ケンジブリッチさん:結果は3ポイントシュートとファールによる勝利だったよね。直前の予選に続いて早稲田大学が相手だったけど、どう思った?
すぎもと:正直、「また早稲田か」という気持ちでしたね。
すぎもと:実は、先ほど言っていた練習試合に早稲田大学さんも来ていただいてて、本当は仲良くしたいというか決勝で当たるような形が好ましかったですね。
準決勝:対 東京農工大学
ケンジブリッチさん:見ていて本当にヒヤヒヤした試合だったよね。
ケンジブリッチさん:結果的には、3ポイントシュートを3本決めての勝利だったね。観ている側からはどうだった?
おかもと:本当に当たるのが嫌すぎましたね。予選の段階からパスの速さとそこからのシュートも素早かったので、どうやって勝つんだろうとまで考えてました。
おかもと:事前の作戦としてもあった、3ポイントシュートを止めれる機構に助けられました。
ケンジブリッチさん:すぎもと君的には、準決勝までの手ごたえとしてはどうだった?
すぎもと:点数は多く取れていたので良かったんですが、準々決勝の早稲田大学さんの時に豊橋のロボットが転んでしまっていて、タイヤまで取れてしまっていたのでしっかり動くかが心配でしたね。
すぎもと:こちらの転倒も通信不良によるもので、その対応にかかりきりでした。
決勝:対 東京大学
ケンジブリッチさん:結果的には、3ポイントシュートを先に1本決めてはいるんだけどその後のダンクシュートのファールを取られて3-7での敗北だったね。
ケンジブリッチさん:試合的には、一本もシュートを入れられてないのにどうして負けちゃったの?
すぎもと:実際のバスケットボールと同じように、ファールがルールとして存在していまして、東京大学さんがダンクシュートを仕掛けてきたときにこちらのロボットが接触してしまいました。
すぎもと:ファールしたときのシュートの点数分、相手の点数になってしまうので東京大学に7点入ったとして3-7で負けてしましました。
ケンジブリッチさん:このファールも際どいところだったけれど、判断するのは人間である審判だから従わないとだけど本当にぎりぎりだったから悔しいよね。
ケンジブリッチさん:その後も時間を稼ぐために、東京大学もボールをキープしたまま動かない時間もあったから、そこで実際のスポーツ味を感じたよね。
すぎもと:あと4点差を埋めるために、3ポイントシュートを2本決めるのかダンクシュートを狙うのか、試合中に選手間でも話し合いがありましたね。
ケンジブリッチさん:最終的には3ポイントシュートを狙っていったけれど、あのシュートって全部手動だったの?
すぎもと:その打ちたい場所までは手動なんですけど、そこからゴールまでの距離や角度を定めるのはロボットが自動で行っています。
すぎもと:なので、外れた原因としては相手ロボットに押されて計算がずれたんじゃないかなと考えています。
ケンジブリッチさん:そういう事があってあの決勝は負けちゃったんだね。
ケンジブリッチさん:贔屓目もあるけど、あの学生ロボコンの中では一番良い性能のロボットだったんじゃないかなと思う。
すぎもと・おかもと:ありがとうございます。
今後のロボコンとの関わり方
すぎもと:やっぱり、後輩たちを支えていきたいですね。
おかもと:あっという間だったと感じるんですが、いままで一緒に頑張った仲間たちと後輩教育などを頑張っていこうと考えています。
ABUロボコンについて
ケンジブリッチさん:今大会の優勝チームである東京大学が日本の代表として世界大会に出場ということだけど、応援していきたいね。
ケンジブリッチさん:8月24日に世界大会があるので、このラジオでも動向を追っていけたらいいなと思います。
応援してくださった皆様へのメッセージ
おかもと:いつも私たちロボコン同好会を、応援してくださりありがとうございます。残念ながら、今大会では準優勝という結果でしたが、この豊橋の地からロボコン日本一、世界一を目指して頑張っていきますので応援・ご支援よろしくお願いします!!
すぎもと:あの大会に持って行ったかっこいいロボットというのは、スポンサーの皆様のおかげでありますので、そのロボットで大会会場の観客の人に感動を与えられたのはよかったと思います。今後ともとよはし☆ロボコンズをよろしくお願いいたします。
お知らせ
おかもと:現在、大阪万博が開催されていますが、そこで新たなロボコンが始まります。
おかもと:Xroboconというもので、新時代を謳っているロボコンです。
おかもと:こちらでも、豊橋メンバーから参戦しているので注目してください。
提供:株式会社 ワイエムジー(出張!とよはし☆ロボコンズ)