昨年12月中旬頃、豊橋技術科学大学 ロボコン同好会「とよはし☆ロボコンズ」は、NHK学生ロボコン2025のエントリーをNHK 学生ロボコン事務局に提出しました。
我々ロボコン同好会は、4年連続学生ロボコン優勝、そしてその先のABUロボコン優勝を目標に、ロボット製作を行っていきます!
さて、この記事では、本年の学生ロボコン / ABUロボコンの概要についてお伝えしていきます。
なお、この記事ではわかりやすく一般の方にルールを伝える目的で書かれているため、実際とサイズや色が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
競技ルール
学生ロボコンのルールは、ABUロボコンのルールに従って作成されており、例年、ABU開催ホスト国のゆかりのあるものがモチーフにされています。
今年のABUロボコンのホスト国は……
モンゴルです!!!
モンゴルといえば、やはり相撲が有名ですよね。しかし、バスケットボールも同様に有名なスポーツとして国民から親しまれています。競技スタイルも幅広くプロの試合からその広大な草原を存分に生かした草バスケまで数多く存在します。すべての競技スタイルを含めるとバスケットボールが競技人口1位を誇るらしいです。
今回の競技テーマ・ルールは、このバスケットボールがモチーフにされています。
競技テーマは、「ロボットバスケットボール」(ROBOT BASKETBALL)となっています。シンプルなテーマとなっています。
今年は2台のロボットを駆使して、バスケットボールの試合を行います。
ロボットでディフェンスとオフェンスを行い、相手チームとの得点を競い合います。
とよはし☆ロボコンズのYouTubeチャンネルにもルールを簡単にまとめたものがあるので、ぜひご覧ください!
ロボット
今年のルールでは、2台のロボットを使用します。
試合で使用する 2 台のロボット、バッテリー、コントローラー、ケーブル、スペアメ
カニズム、ベースフレーム、および機器の総重量は 50kg 以下にする必要があります。
ロボットのサイズはそれぞれ以下の寸法に収めなければなりません。
①試合開始時…800mm (直径)×1500mm(高さ)
各ロボットは800mm(直径)×200mm(高さ)のベースフレームを装着しないといけないため、横と奥行き方向は800mm以内となります。
②試合全体を通して(最大寸法)… 1200mm(直径)×2400mm(高さ)
高さはボールを含めて2400mmに収める必要があります。
R1(ロボット1)
自動、手動どちらでもよいです。
R2(ロボット2)
自動、手動どちらでもよいです。
フィールド
今年のフィールドは主に3つのエリアに分かれていて、バスケットコートを模したものとなっています。
オフェンスチーム
オフェンスチームはシュートクロックという決められた時間内に、プレイエリアのオフェンスサイドから相手チームのバスケットにシュートして得点する必要があります。このシュートクロックは20秒となっています。
さらに、オフェンスチームはボールを保持しているロボットのベースフレームがセンターラインを越えるまでにドリブルかパスを少なくとも1回は行わないといけません。ドリブルの場合は、オフェンスサイドの床表面に接触しなければなりません。パスの場合は、パスを受け取るもう1台のロボットはオフェンスサイドに侵入しておく必要があります。
シュートを行うためには、ロボットはボールを保持するたびに、少なくとも 1 回のドリブルを行う必要があります。しかし、パスを受け取ったロボットがベースフレームを動かさずにシュートする場合、またはジャンプして空中でボールをキャッチしてそのままシュートする場合は、ドリブルの必要はありません。
ダンクシュートを行うときは、ロボット単体でジャンプし、バスケットリングより高い位置でボールを離し、ボールがバックボードに触れることなくバスケットリングに入る必要があります。
ディフェンスチーム
ディフェンスチームは、ファウルに注意しながらシュートをブロックしたり、ボールを奪ったり、パスレーンを妨害して、オフェンスチームの得点を防ぎます。
ディフェンスチームがボールを奪取した場合、すぐにオフェンスを行うか、準備のためのボールのポゼッションチェンジを審判に依頼できます。ボールを奪取したままオフェンスを開始できれば、相手に時間を与えることなく、得点できるチャンスが大幅に上がりそうです。
ファウルにあたる行為は、オフェンスロボットがはなったシュートに対するゴールテンディングや相手ロボットのベースフレーム以外への接触、押したり掴んだりする行為です。
オフェンスチームがファウルを犯すと、ボールポゼッションがチェンジされ、さまざまなペナルティが課せられます。
得点
今回のルールでは得点の配分は以下のようになっています。
- ダンクシュート 7点
- スリーポイントゾーンからのシュート 3点
- それ以外のシュート 2点(ディフェンスサイドからのシュートは無効となります)
ダンクシュートの得点がスリーポイントシュートの得点の2倍以上のため、ダンクシュートを決めることで大きく勝利を引き寄せることができます!
勝敗の決め方
以下の順番で決定します。
- 合計得点が高いチーム
- 得点が同じ場合は以下の順番に決定
- ダンクシュートの成功数が多いチーム
- スリーポイントシュートの成功数が多いチーム
- ツーポイントシュートの成功数が多いチーム
- シュート成功までの時間が最短のチーム
- 審査員による決定
試合進行
試合進行は、セッティングタイム、試合の順番に行われます。
セッティング
1分間の間で各チームのロボットの配置を行います。セッティングに参加できるのは、チームメンバー 3 人とピットクルー3 人までです。
オフェンスチームはボールを積み込むロボットを自チームのベースラインのすぐ内側に配置する必要があります。
また試合開始時にロボットは、その上空を含め、スタートゾーン内に収める必要があります。
試合
試合時間は予選ラウンドが120秒、決勝ラウンドが160秒で、3人のチームメンバーが参加できます。
試合は以下の場合でのみ終了します。
- 120秒間(予選ラウンド)、160秒間(決勝ラウンド)の試合時間が経過したとき
- いずれかのチームが失格となったとき
おわりに
いかがでしたでしょうか?最後に本記事の内容は、学生ロボコン、ABUロボコンのホームページに掲載されたルールブックなどを参考に書いています。詳しいルールの内容は、学生ロボコンのホームページをご覧ください。
今後の大会までのスケジュールについても以下のようになっております。
・書類確認(2024年12月13日までにエントリー承認通知) エントリー完了
ロボットの開発体制、スケジュールが計画的であるかを確認します。
実現可能な計画であるか判断されます。
・第1次審査ビデオ審査 2025年2月
・第2次審査ビデオ審査 2025年4月下旬
ロボットをNHK学生ロボコン事務局に対して提出し、日本代表チームとして「ABUロボコン」で活躍できるロボットであるかということを主眼においてロボットの完成度が審査され、第2次ビデオ審査終了時までに大会出場チームを18〜22チーム程度まで絞り込まれます。
・出場チーム決定 2025年5月初旬
・NHK学生ロボコン 2025年6月8日、9日