大会までの苦難の連続
まさかの停電作業
ひろもと：あのちょっとその前の話もしたいんですけど、実はその大会6月4日にあったんですけど、その前の土日、もう本当に大会前の最後の調整ができる土日ですね、授業とかもないので、一番練習ができる。
もうここしかもう最後練習する時間がないっていうところで、大学の電気系統の点検が入ってしまって。
ケンヂブリッチ：おー。
ひろもと：停電だったんですよ。
ケンヂブリッチ：停電！めちゃくちゃ魂込めて調整したいのに。
ひろもと：で、ロボットは電気がないと動かないで。
ケンヂブリッチ：命だからね。
ひろもと：いや本当に、そんな大学とか他にないと思いますね。大会直前の土日が停電で何もできないみたいな。でも僕ら「そんなんで負けないぞ」と、逆境に立たされてこそ、頑張るぞとそう自分に言い聞かせて発電機借りてきますって。
ケンヂブリッチ：発電機を借りてきた!
ひろもと：すごい発電機とあとポータブルのバッテリーを揃えて、ロボットが動くだけの環境は用意して、土日乗り越えました。
ケンヂブリッチ：すごい。
ニーゴ：火事場の馬鹿力なみに急に揃えるじゃないですか。
ケンヂブリッチ：発電機を集めたってのすごい発想だね。
ひろもと：そうなんですよ、そんなんで負けてられねえぞって、逆に燃えてきて、僕。
ケンヂブリッチ：ひろもと君その精神強いよね。
ひろもと：そうですね、それを言い訳に負けたくないですし。ここでアダコー言ってもどうもならないので、動くしかないなと。
大学の方にちょっと駆け合ってみて、非常用で災害の時とかに使うはずのものをちょっとお借りして、それで電力を供給しました。
ケンヂブリッチ：おーすごい。大学もその辺うまく調整しといて欲しかったなって。
ひろもと：でも、そういった相談を親民に乗って聞いてくれて、対応してくれたって意味ではすごく助かりました。
大雨で新幹線運転見合わせ。どうやって東京まで？
ケンヂブリッチ：すごいいいよね、優しいよね。本当にみんなの期待を背負ってましたよね、ロボコンズは。
まあということで、そんな土日があって、その次の週になると、この地域はすごい雨にね見舞われまして。
おおまえ：やばかったですね。
ケンヂブリッチ：行けたの？どんな感じで行けたの？東京に。行っちゃえば交通が乱れてたじゃん。
ひろもと：そうなんですよ。僕ら実は大会が日曜日なんですけど、土曜日にロボットの調整を行うっていう、そんなスケジュールになってるんですよ。
どの大学も、土曜日にロボットを持ち寄って、その大会本番でベストパフォーマンスを出せるように、土曜日の間に調整をしないといけないんですよ。
なんですけど豊橋、新幹線通ってるんで、早朝の試発で乗れば土曜日の朝につくっていう、そういう予定でずっと動いてたんですけど、もう土曜日の前の金曜日の時点で大雨で川も氾濫するわで、新幹線止まってしまって復旧の見通し立たないぞ ってなった時に、次の日もそのロボットを調整する貴重な時間が確保できない、このままでは勝てないっていう判断になりまして、急遽 他の交通手段を バーッと調べて、バスなら行けるのか？車ならいけるのかとか色々調べた結果、飛行機が…。
ケンヂブリッチ：飛行機？愛知から東京まで飛行機で入った？
ひろもと：飛行機が飛んでるぞということで、結局 飛行機のチケットを押さえまして、でもセントレアと豊橋ってめっちゃ離れてるんですよ。その間の名鉄もJRももう止まってて、鉄道では行けないぞっと。
ニーゴ：そうですよねそこどうしたのか、気になる。
ひろもと：車で行くしかない。学内にいる先輩、去年の日本王者の方に「ちょっとお願いします。一生のお願いなんです」って言って頼み込んで、あと部員のとりあえずその大会に出演する6人を優先的に送りたかったので、それ以外の車持ってるメンバーにも協力してもらって、セントレアまで1時間ぐらいですかねかけて、運んでもらって、その道中も大雨で前も見えなかったりとか、もう乾水してるところもありましたし、川のぎりぎりまで水が来ていたりとか 危ない橋を本当に渡りながら空港まで行って。
ケンヂブリッチ：飛行機は無事飛んで…。
ひろもと：いやっ。
ケンヂブリッチ：いや、なんだ。
ひろもと：飛行機を1時間ぐらい待たされて、飛んで羽田の上に行ってからもう着陸を待ってる飛行機が渋滞して、そこだけでも30分ぐらい待たされて。
ケンヂブリッチ：もう上空ずっと待ってたんだ。
ひろもと：なんとか辿り着いたって感じですね。
ケンヂブリッチ：よかったよかった。こんな苦労もありながら疲労もありながらね、大会当日を迎えていったってことだよね。まず大会できるのかが不安でしたね、こっちからしたら。
ひろもと：僕らも不安でしたけどね。
ケンヂブリッチ：選手ちゃんと集まれるかって不安でしたけど、何かしらの形で集まることができてよかったかなと思います。
